最近、息子がテレビゲームをしています。

 あのホラーゲーム バイオハザード 。

 部屋を覗きに行くと、ビクビクしながらプレイしています。


 なので・・・・いきなり部屋に入っていくと・・・・ 
 

  コントローラーを持って凄い顔しながら、こっちを見ます
 


 めっちゃ笑えます 


 あ~夏休みも終わりよね~の、「のと屋」の店主です。





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 お盆の時期は どら焼き とか 若鮎 、きんつば ・・・・朝生菓子も良く出ましたね~ 

 そんな忙しい中、 道具たち
 も良く頑張りました

 その一つ、 平鍋
 もしくは 一文字鍋 。

 ・・・・の上の 銅板
 。
特注の15mm(自分の誕生日が15日だから)・・・・(ウソ)
(でもね、銅板の厚さも5mm越えたら、どれだけ厚くても一緒みたいよ?)

 年中、同じ商品を焼いていれば問題は無いのですが・・・・
「きんつば」を焼く時の低い温度や、「どら焼き」等を焼く高い温度で使用すると アカ
 が剥がれてきます。

 そう、この 黒い焼きアカ
 が 凄く大事 

 みんなコレを付けるのに苦労するんですよ

 因みにこの 黒い焼きアカ があると、「綺麗にムラなく焼ける」、「生地が貼りつかない」ですね。   
コックさんなんかのフライパンもこんな感じでしょ?

 でも、剥がれてくると商品にも黒いアカが付いてしまうと良くないでしょ?
なので2~3ヶ月ぐらいで磨きます。

 以前までは「包丁研ぎ」で磨いてましたが・・・・時間も掛かるし、周辺も汚れるしで大変ですね

 しかし最近では ガンクリン
 と言う名の専用液剤があるので、これを吹きつけるだけで綺麗になります。

 その後、水で綺麗に流して・・・・

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 弱い温度・・・・(きんつばを焼くぐらいの温度かな?)で水分を飛ばします。

 
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 次にコレ。 

 通称 守川油(もりかわアブラ)(本人は『ハナの油』と言っていた)。
これを使います。
 

 通常は卵黄を潰して塗りつけたり、「どら焼き生地」や「ふくさ生地」を多めに作って無駄焼きしたり・・・・


 でも、この 守川油 があれば大丈夫。焼く度にこれを塗りつけると、貼りつく事が無いです



 この 守川油 とは? 

 自分が見習いの頃、『守川さん』って職人さんが考えた油です
もう、亡くなっちゃったんですが・・・・ちょっとスケベで、宴会の時はマイクを離さない人でした
良く可愛がってもらいましたね

 でもスケベな人でした 
 
    
 難しい配合ではない(う~ん・・・材料は三つ位かな?(笑))のですが、普通の 鉄板
 にも使えますね。
そうそう・・・・以前、このブログに紹介した フライパン
 にも直ぐにアカが付きましたよ


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 温度は常に同じ温度で焼いて行きます。
水分が飛んでから一度塗って、しばらくすると色が変わってきますね。
銅板が乾かないように数分後づつ、塗っていきます。


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 5~6回塗って、火を止めて一晩、銅板を休ませます。
これで完成

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 次の日は「どら焼き」です。
ほらね?最初の「試し焼き」も貼りつかないでしょ?

  最初は「守川油」を塗り、通常の鉄板油を塗って焼いていきます


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 アカが付くまで少々、生地の「浮き」は悪いですが・・・・気にする事は無いレベルです


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 大体、これで300個程度焼きました。
ここまで来れば、「守川油」は必要無いですね

 と、まあ・・・・こんな感じです。

 実はこの 銅板
 や 黒いアカ について聞かれる方が多かったのでupしてみました。


  どうでしょ?






 「もう、夏も終わりね・・・・」なんて海を見ながら感傷に浸りたかったのですが・・・・
何せ、「山」と「畑」と「田んぼ」しか見当たらないので、ご近所の 「泉さんの畑」
 を見ながら・・・・

 
「・・・・先日、頂いたパプリカ美味しかったなぁ・・・・あ、夏も終わりね」
 


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