「工芸菓子」(飾り菓子または雲平細工)。

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 どこまでお菓子で作ったか・・・・?

スズメ、竹、つくばい、紅葉、まで御菓子です。(白いのはザラメ砂糖です。)

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 材料は粉糖、寒梅粉、上南粉、餅粉等、色は食紅・・・・なので普通に食べれます。

 味は乾燥していますので「かたぬき」みたいな味です。「かたぬき」。知ってます?
昔、露天商なんかで売ってたやつ。「ひょうたん」とか「コマ」とか・・・・針でチマチマ抜く。あれです。

 工芸菓子は「売れない、食べれない」ですが春夏秋冬、花鳥風月と表現をすることができます。
観察力、表現力・・・・すべて和菓子で大事な事が勉強ができます。

 以前、椿の花を作るのに「園芸用の椿」の本を買ってきました。
すると「椿」に対しての知識がつき、上生菓子にしても「侘助」、「西王母」・・・・とイメージして作れます。


スズメに関しても「鳥の図鑑」で鳥の羽根の枚数や動き等、知らない事ばかりでした。

「知る楽しさ
」があります。

道具ですが・・・・

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 ・・・・プラモ好きのオッサンですね

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 先程、言った感じでスズメを自分なりに勉強します。羽根の型はブリキを切って、曲げて作ります。
紅葉の型はお店の庭にある紅葉から型をとり、これもブリキで作ります。

紅葉の型抜きは市販されている物もありますが、作った方が味がありますし・・・・安いです

 葉脈や鳥の羽根の模様は以前まで、「ホウの木」を彫刻刀で彫って作ってましたが最近は「プラ板」

作ってます。
これだとハッキリとラインが出るのと、耐久性があります。

 この「プラ板」での「押し型」は知っている範囲では僕以外に居ない?ので・・・・
これを「ナベオカ式」
と呼びます。

・・・・勝手です。

この作品は作って4~5年経ってます。配合と乾燥が上手くいけば、まだまだもつでしょう

 「工芸菓子」っと言っても、茎の芯には針金や水糸、鳥の芯にはバルサ材や発泡スチロール・・・・
その時、その時に応じて使うわけですが・・・・え?食べれない!って?

「工芸菓子」だからね~

昔の職人さんがお店の名誉を賭けて、または技術を競い合い、切磋琢磨して和菓子を盛り上げてたそうです。

和菓子の技術・・・・いえ、何の技術にも
「絶対」はないと思います